幼い頃、紙を使う仕事をしていた父が、たまに仕事先から裏が白い紙を沢山持って帰ってきてくれて、その日がとにかく嬉しかった。
一人っ子だったから一人遊びが大好きで、中でも絵はほぼ毎日描いていた為、父が持って帰ってきてくれた紙はあっという間になくなっていた。
当時の、紙を手にした時の嬉しさや、紙の香りやざらつきの心地よさは今でも鮮明に蘇る。
母はいつも刺繍をしていて、家の中に常に刺繍の道具や作品が溢れていた。母の道具の中にあった色々な種類の糸、光によって縫い方によって見え方も変わる作品たち。何時間見ていても飽きなかった。
実際に、触ってみて感じることができる美しさや温かさ、それらは時を経て、たとえ物がなくなっても心に残っていくと思っている。幼い頃から感じているそういう部分を大切に作品を作っていきたいと思っている。
絵を刺繍に
Drawing
絵からストーリーを自由に広げていただきたい。
Embroidery
自分で描いたものを布にして、そこに刺繍をしていく作品を増やしていきたいと思っている。
刺繍を入れることで、絵だけでは伝えきれなかった部分を表現していきたい。

